QUICは効率的な多重ストリーム通信やコネクション確立の高速化, コネクションを保ちながらの経路切り替えなどの機能を有しているため, ネットワーク環境下でのパフォーマンスの向上が期待できる．特に災害下などの不安定な環境のネットワークにおいては，帯域の枯渇や経路の断絶などが生じる可能性が通常時よりも高いためQUICを用いることで性能改善が期待できる．本研究ではQUICを用いて耐災害ネットワークを構築し，従来のTCPを用いた場合とそのパフォーマンスを比較する.