情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

4ZC-05
ファイアウォールのデフォルトルール検出を防ぐDelay Induced Response (DIR) 方式のための優先ユーザ選択による通信遅延の改善
○井田 学,木村成伴(筑波大)
サーバからの応答時間より,ファイアウォールに最も高い負荷をかけるデフォルトルール が特定されることを防ぐため,Delay Induced Response (DIR)方式では,ランダム時間 の遅延を追加してから,応答パケットを返信する.しかし,通信全体に遅延が追加される ため,通信品質が低下するという問題があった.本論文では,ユーザを優先ユーザと非優 先ユーザに分類し,非優先ユーザにのみ遅延を導入することでネットワーク全体の通信品 質を保つ方式を提案する.ユーザの分類方法は本提案の対象とはしないが,送信元IPアド レスやユーザ毎の通信頻度を基に分類することが考えられ,このような分類方法に基づく シミュレーション実験により,提案方式の有効性を確認する.