4X-02
ドライバの眼球運動を用いた視界状況推定手法の提案
豪雨や濃霧,吹雪など悪天候時における視界不良は,交通事故の発生リスクを高める.そのため,視界不良による交通事故を防ぐためには,走行前または走行中にドライバが視界状況を確認し,走行経路を選択することが重要であると考える.本研究では,視界不良時は晴天時と比較して前方の見通しが悪化するため眼球運動が変化すると考え,ドライバの眼球運動を用いた視界状況推定手法を提案する.提案手法では,注視点やサッケードなど眼球運動に関する特徴量を用いて教師あり機械学習を行うことで視界状況を推定する.本稿では,異なる視界状況下で走行したドライバの眼球運動データから視界状況推定を行い,その結果について考察する.