4T-08
分散和音の影響に着目した和音変化検出手法の過剰検出の改善
自動採譜や音楽検索,楽曲推薦などの音楽情報を扱う研究において,wavデータのような音データから和音の変化したところを検出する和音変化検出技術は,ほとんどの応用で使用され非常に重要である.しかし従来の和音変化検出技術は同時和音のみを対象としており,和音の一部を連続的に演奏する分散和音には対応できていない.そのため本来は和音が変化していないにも関わらず,変化したと判断してしまう過剰検出の問題が発生している.和音変化の過剰検出は,その後に行われる分析にも影響を及ぼす.そこで本論文では分散和音を考慮し,和音変化の過剰検出を抑える新たな和音変化検出手法を提案する.