室内音場のモデル化にとって境界条件である壁面の音響インピーダンスの把握は重要である。しかし，部屋全体の音響インピーダンスの計測には，壁面付近で多点の計測を行う必要があるため，手間や時間がかかり容易ではない。近年，音響インピーダンスや吸音率を実測とシミュレーション手法を併用して推定する手法が提案されている。しかし，その推定精度は必ずしも十分なものではなかった。そこで，本研究では，初期の室内インパルス応答を等価音源分布に変換することで物理モデルに沿った音場情報から機械学習を用いて音響インピーダンスを推定する。実験では，2次元シミュレーション実験を実施し，その結果を報告する。