情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

4Q-02
Deepfakeを破壊する摂動の転移性調査と効率的な最適化手法の検討
○加藤義道,福原吉博,森島繁生(早大)
Deepfakeは深層学習を用いたメディア合成技術である。これにより、人の印象を悪くするような悪意ある偽動画が作成され問題になっている。これを解決するために、人が認識できない微弱な摂動を用いてDNN変換モデルを破壊する手法が注目されている。既存手法では、最適化したモデルに対しては効率的な破壊がされていたが、異なるモデルへの転移性の調査は行われていなかった。我々は、複数の変換モデルにおける摂動の転移性を網羅的に調査した。既存手法ではノイズを大きくすることである程度の転移を確認したが、大きな摂動を加えることで画像の品質が低下した。これを踏まえて、大きな摂動を加えても画像の品質が劣化しないような手法を検討した。