情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

4L-07
命令列の自動生成機構を用いたLLVM IRコードの難読化の試み
○光本智洋,神崎雄一郎(熊本高専)
本研究では,ソフトウェアを不正な解析から保護する方法として,LLVM IR(コンパイラ基盤LLVMの中間表現)を対象にしたプログラムコードの難読化方法について検討する.提案方法は,LLVM IRのレベルにおいて,コード中の単純な命令(例えばadd)を,命令の意味が保たれた複雑な表現を持つ命令列に置換することで,コードの難読化を試みる.複雑な表現を持つ命令列は,元来の命令(置換対象の命令)の入出力例をもとに,SMTソルバを用いて自動生成する.実験では,このようなコード変形を行うためのLLVMのPassを実装してプログラムに難読化を適用し,得られた実行可能コードの解析の困難さなどについて考察する.