4J-07
ストレージデバイスの操作順序の最適化によるデータ転送高速化手法
現在,機械学習等の大量のデータを処理するシステムやそれを用いたサービスが多く利用されるようになってきている.このようなシステムにおいてはストレージデバイスの読み書き速度がシステムの性能に大きな影響を与える.通常,ストレージデバイスにはキャッシュメモリが内蔵されているが,キャッシュにヒットするかどうかによりストレージデバイスのデータ転送速度に違いが発生する.本論文では,データの読み書きの転送時間を予測し,それを基に読み書きを行う順序の最適化を行うことにより有効にキャッシュメモリを使用する手法を提案する.本手法を用いることにより,大量のデータを処理するシステムを効率的に動作させることが可能になる.