新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い，大学の授業形態は大きく変化した．特に100人以上が受講する大人数授業では，十分なソーシャルディスタンスを確保することが難しく，受講者全員を教室に収容できない問題が発生している．そのため，大人数授業を担当する教員の授業負担は急増し，従来の対面授業の準備に加えて，感染予防の対策にオンライン授業の準備，さらには個別の学生対応など多くの課題が山積されている．そこで本研究では，大人数授業に焦点を当て，教員の授業負担を軽減することを主眼とした対面とオンラインの併用型授業「ハイリミテッド型授業」をデザインし，実践を通したアンケート調査の結果について考察することを目的とする．