情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

4F-04
アジアデジタル共通通貨(ADCC)の提案ADCCの通貨単位の計算方法を含む
○乾 泰司(国際協力機構/アジア開発銀行),髙橋 亘(阪経大)
これまで「アジアデジタル共通通貨の提案」を「国際金融」、「金融学会」、「神戸大学」、「VOXeu」といった機関誌に掲載頂いた。具体的には、アジア(ASEAN+3)において、デジタル共通通貨を発行するというものである。本提案は、地域中央銀行が無いアジアで、共通通貨を発行する方法として、国際機関が、まず共通通貨建債券を分散台帳技術により発行することにより共通通貨の価値を保つこと、また、通常のデジタル通貨より一段高いセキュリティを確保するため、PKIないしはハッシュ関数によるブロックチェーンを用いること、等の新しい技術を採用することを特徴としている。これまでの概念的な内容に対し、今回は、より具体的な情報処理的な観点から紹介。