4E-02
スパイキングニューロンモデルの発火時間間隔と位相ダイナミクスのリターンマップ構造に着目したカオス的バースト発火挙動の解析
近年,脳におけるニューロンの発火活動を観測する手法として侵襲度の低い手法が提案されている.しかし,発火情報だけではニューロダイナミクスを正確に捉えるには不十分である.ニューロダイナミクスを正確に捉えることができれば脳情報処理における研究,特にカオスの機能性研究に使える.本研究では, 容易に測定が可能な発火時間から発火時間間隔を求め, 発火時間間隔に基づく脳の内部状態である位相の推定を行う.本研究は,発火時間間隔から神経ダイナミクスを反映した活動量を推定する手法をポアンカレ断面を用いて構築し,発火時間間隔と位相の関係について検討する.