MANETはマルチホップ通信によりネットワークを構築し，遠方へのノードへデータを届けるために，参加ノードによる中継により維持されている．この中継にともなう見返りは一切なく，ソースノードからの通信の発生事実や中間ノードによる転送の実績は都度忘却される．提案手法では分散台帳を利用し過去の中継実績を記録し，その記録を利用したルーチングを試行する．ルーチングでは過去の転送実績をポイントとして換算し，多くのポイントを持つノードが発するメッセージをそのポイントを利用することにより優先的に配送する．また，ns-3を使用したシミュレーションによりその特性を評価・検討する．