情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

4A-03
構成的符号化を用いたECOCの一構成法(続)
○平澤茂一,雲居玄道(早大),八木秀樹(電通大),小林 学,後藤正幸(早大),稲積宏誠(青学大)
 本稿では,2 値判別器を複数個(N 個)組合せることで多値(M値,M ≥ 3)分類を実現する手法を考える.このような方式は誤り訂正符号の考え方を用いるためECOC(Error Correcting Output Code)法と呼ばれる.ここでは,効率の良いReed-Muller (RM) 符号に注目し,RM符号をECOC法に適するように修正した修正RM(mRM)符号の構成法を示し,さらにHadamard行列を用いて拡張する.これがシンプレックス符号と等価な等距離符号であり,これを用いたときの性能を明らかにする.実データや人工データを用い符号長と分類誤り確率の関係を求め,両者のトレードオフ関係をシステム評価の立場から議論する.その結果,カテゴリ数Mが大になるに従い,相対的に効率が良いエラスティック性を持つことを示す.