情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

2ZK-09
GPSを用いた高精度遅延計測装置の開発
○土井 望,遠藤慶一,黒田久泰,小林真也(愛媛大)
産業の現場では遠隔操縦を行うことで人件費の削減などが期待できる.遠隔操縦をする際,操作反映までの通信遅延は事故発生の危険性がある.産業の現場で操作への反応の遅延は100ms程度であれば許容される場合が多い.また4Gと5Gの違いの1つとして無線区間での通信遅延が10msから1msまで短縮され,その差を調べるには1msの精度で通信遅延の測定が求められる.そこで本研究ではGPS 受信機,Raspberry Pi を用いて,1msの精度で通信遅延計測を行える装置の開発を行った.開発した装置は,通信経路の往路,復路それぞれで通信遅延の測定を行え,小型で安価である.さらにGPSの電波を受信できない状態においても一定時間内であれば精度保証を可能にした.