情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

2ZK-08
グローバル水文モデルのための堤防自動検知 -米国を対象とした事例研究-
○池側正人,Tristan Hascoet(神戸大),Victor Pellet,渡辺 恵,Xudong Zhou,田中良明(東大),滝口哲也(神戸大),山崎 大(東大)
人間がいつどこに堤防を作るかを理解することは、世界の洪水リスクモデルの不確実性を解消すると共に、経済発展と気候変動を考慮した堤防開発と洪水リスクの将来予測にも繋がる。しかし、全球での堤防データは少なく、稀有な例としてU.S. Army Corps of Engineers (USACE)がNational Levee Database(NLD)を提供している。これを用いて本研究では、人間活動と洪水リスクが重なる場所に堤防が建設されるという仮説を立て、集水域単位での堤防の存在確率を予測するモデルを開発した。そして、モデルのカリブレーション、特徴量エンジニアリングの影響を定量的に分析し我々の仮説を検証した。さらに、地域差の調査やモデルの誤差分析により、全球堤防検出モデル開発への貴重な洞察を得た。