中医学をはじめとした東洋医学が再認識されている．中医学における適切な診断は熟達した医師でなければ困難であるため，我々は，医師の負担を軽減し，中医学の診断経験が少ない医師を支援する中医学診断支援システムの実現を目指している．本稿では，患者の問診症状から証候補を抽出するために，分散表現による類似度算出を行い，これより抽出された証候補をCytoscapeを使用することにより自動的に証間の関係図に変換して可視化し，医師に提供する手法を提案する．本手法の実現により，抽出された証候補から医師に見やすい形で証間の関係図の作成が可能となる．これにより，医師の診断経験や知識に依らずに医師の診断支援を行うことが可能となる．