COVID-19の影響により世界的に観光客が激減しているが，回復後は個人旅行の増加が期待されている．著者らは先行研究にて，個人に適合した観光先を推薦するため，観光地の客観指標である適合度と主観指標である魅力度を定義し，岩手県内主要6か所の観光地ごとに推薦すべき旅行者層を見出す方法を提案した．ここでは，観光Webサイトの旅行者プロフィールとアンケートによる訪問意思・経験に基づいて観光地に適した旅行者層を抽出したが，旅行者に適した観光地の推薦までの流れは明確でなかった．本稿では，アンケートを用いずに，個人に適合した観光先推薦アルゴリズムの提案と評価を行う．