2ZH-06
CPR訓練システムにおける適切な圧迫テンポの可視化アルゴリズムの開発
毎年,7万人以上の市民が日常生活で心停止の危機に襲われている.死亡の危機を回避するためには,心停止の迅速な対応が必要であり,心肺蘇生法(以下CPR)が最も有用な手段として知られている.しかし,市民が心停止者に対して実施するCPRにおいて,胸骨圧迫時の正確な姿勢の実技教育が確立していない.この問題へのアプローチとして,本研究ではAzure Kinect DKセンサーカメラを用いて,正面と側面の2方向から胸骨圧迫時の上肢・下肢の姿勢を可視化する訓練システムを開発した.システムは,胸骨圧迫の正しいリズムを学習するために,インターフェースによる圧迫すべきタイミングの可視化とメトロノーム機能を実装した.