近年，プロジェクターから文字等の情報を物体の表面へ直接投影し，各種作業の支援を図る手法が注目されている．この手法では，投影箇所に模様があると，投影した文字情報の視認性が低下する場合があるという問題がある．本稿では，投影する文字情報の特徴と投影箇所の模様の特徴の関係が文字の視認性に与える影響について検討し，プロジェクターから模様のある箇所へ文字情報を投影する際に，投影箇所の模様の特徴に応じ文字情報の特徴を変更することで視認性の向上（文字情報の読み取りに要する時間の短縮）を図る手法の実現可能性について考察を行う．