本研究では、セラミックス製品向けの人工物メトリックシステムについて、システムの性能評価と好適な撮影環境の探索を実施した。システムの性能評価では、位相限定相関法によって得た各画像同士の類似度からFAR/FRR曲線の描画とEERの導出を行ったところ、可視光画像ではEERが0.5、近赤外線画像ではEERが0.33という結果が得られた。一方で、システムの性能向上のためには、今回の結果よりもEERを下げる方法の探索が必要であることが分かった。好適な撮影環境の探索では、類似度をもとにユニーク性が最も高い環境の探索を実施したところ、電流値250mA、照度0ルクス、ISO感度51200という撮影環境が好適であることが分かった。