ニューラルネットを用いた自然言語の研究では、翻訳や対話理解のように出力結果に曖昧性が残っても問題が生じにくいが、機械に対して操作指示を与える局面では、正確な理解と適切な操作へのマッピングが課題となる。本研究では、自然言語による指示からファイルの自動編集に必要なコマンドを生成し、実行する知的システムの開発を目指す。訓練データを自然言語の文、テストデータをvi/exコマンドのコマンド列とした自作コーパスを使用し、seq2seqモデルで学習を行う。生成した編集コマンドをvimのソケット通信機能でvim上に送信することでファイル編集を実現する。実環境を模した実験では、コーパスにない表現の文も含めて正しく編集を行うことを確認した。