洗濯物の室内干しは長時間かかる。広範囲の洗濯物の乾燥完了確認が自動化できれば、利用者は最適な状態でエアコン等を停止できる。本研究はサーモカメラを用いた室内干しの洗濯物の乾燥完了判定を目的とする。本研究の手法は、一定時間ごとに撮影したサーモグラフィを比較し、温度から乾燥を判断するというものである。撮影画像に対して前景抽出や濡れ部分の面積推定を経て乾燥判定を行い、判定の妥当性を検証する。基礎実験として本手法を用いて布の観察をした。撮影の角度を変化させたり、周囲環境を変えたりして実験を進め、室内干しの布の乾燥を確認した。さらに、実際の洗濯物を想定した撮影を行い、洗濯物の細かい乾燥の過程を観測できることを確認した。