人間同士の会話では、お互いが親しくなるにつれて語彙や韻律の同調現象が生じることが知られている。本研究では韻律、なかでもピッチの同調に着目し、システム発話のピッチを発話ごとに調整することで同調現象を誘因するシステムの実現を目指す。ピッチ同調手法としてこれまでに非線形振動子に基づく方法等が提案されているが、本研究では人間同士の対話コーパスから発話ごとのピッチ変動量を LSTM で学習・推定することで，より自然なピッチ同調の実現を試みる．東北大の雑談対話システムと MMDAgent を組み合わせた音声対話システムを実際に構築し、実際に被験者との会話を通じて比較・評価を行った結果を報告する。