近年、日本は睡眠不足大国の傾向がますます強くなり、睡眠を十分にとれていない人や睡眠に何かしらの問題を抱えている人は多い。大学生の睡眠事情にも同様の傾向が見られ、解決すべき社会課題の一つでもある。本研究では、質の高い睡眠をとるため、適切な就寝前の生活リズムの習慣化を促すアプリケーションシステムの提案と開発を行う。提案システムは、不眠症への認知行動療法（CBT-I）に基づき、7つの習慣（運動、食事。入浴、カフェイン接種、飲酒、喫煙、仮眠）の許容時間（睡眠に影響を及ぼさない時間）の可視化とオペラント条件づけに基づく報酬学習をユーザーの行動に対して行うことで適切な就寝前の生活リズムの習慣化を促す。