2F-05
液滴噴霧型嗅覚ディスプレイにおける流路内格子の整流効果の比較
これまでに人の嗅覚特性の調査や映像コンテンツへの香り情報付加の目的で嗅覚ディスプレイが開発されてきた.その中で,坂内らは空気流に対し香料を微小液滴として射出し気化させることで香料成分を利用者の鼻元まで輸送する液滴噴霧型嗅覚ディスプレイを開発した.このような嗅覚ディスプレイにおいて,香りを輸送する空気流に乱れが存在する場合,香料成分の利用者への到達量が変動し官能試験の精度が低下する可能性がある.本研究では空気流の安定化を目的とする整流格子を付加した流路構造を作成する.また格子間隔および奥行の異なる複数の整流格子を作成し,流路断面の流速分布の計測を行い嗅覚ディスプレイとして適切な流路構造を考察する.