情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

2A-06
異常な状態遷移の生成によりSTAMP/STPAに基づくハザード要因を抽出するアルゴリズムの検討
○笹 晋也,太田原千秋(日立)
システムのセーフティ・セキュリティを確保する上で、システムに起こりうるハザードとその要因を特定し、設計段階から対処することが重要である。STAMP/STPAはインフラシステム等の複雑なシステムに適したハザード分析手法であるが、網羅的な分析には十分な分析経験が必要であり、特に複雑なハザード要因ほど見落としが多くなるという課題がある。本研究では正常なシステムの動作に加えて予定外の動作の発生・予定された動作の欠落という状態遷移を考慮することで、ハザード要因を機械的に抽出するアルゴリズムを検討した。本アルゴリズムを踏切システムの例に適用した結果、分析者の経験に依存せずハザード要因を抽出できることを確認した。