1ZM-05
深層学習によるペプチド配列同定手法の提案
質量分析ではイオン化した分子を電磁場などで加速させ、各イオンの質量や電荷の違いを測定し、化合物に関する情報を取得することが可能である。近年、この技術は大きな発展を遂げており、より高感度、高精度で測定できるように質量分析計は進化し、微量な試料での測定も可能になった。これに伴い、大量に高品質なマススペクトルデータを取得可能となったが、これらのデータをより高速かつ高精度で分析することは、プロテオームと呼ばれるタンパク質を網羅的に解析し、新たな知見を探索する研究分野の課題である。本研究では、近年、多大なる発展を遂げている深層学習を用いマススペクトルデータからペプチド配列を同定する手法を提案する。