2019年に発生した新型コロナウイルスは、現在も感染者を増やし続けており、現在も予断を許さない状況である。そのため、昨今、都市部における人流の増減が、日々メディアなどで報道されている。しかし、これらの人流データは、特定のキャリアによるスマートフォンの位置情報とセンサー情報から取得されたものであるため、利用者のプライバシー、人流データ利用時のコストが高い、世代別の利用者に偏りがあることから、そのデータの利用範囲は限られている。そこで本研究では、YouTubeなどに投稿されている定点カメラのオープンな映像を用い、画像から人流を分析することによって、新たな人流オープンデータの取得を行うことによって、データ利用の範囲を拡大させることとする。また、取得したデータを用いて、混雑が予想される都市部繁華街の3dモデル内に人流を可視化させることで、感染拡大の予防につなげるシステムの開発を行う。