本稿では、シェルコマンド初学者のための、パイプを用いて構築するシェルコマンド（複合コマンド）の学習支援ツール"enbicutter"を提案する。

複合コマンドは最終的な実行結果のみを表示するため、実行結果が想定と異なったとき、初学者にとって、修正することが困難である。
その原因として、単体のシェルコマンド（単一コマンド）がどのような入力を元に出力をしているか、把握することが難しいことが考えられる。
本ツールで、複合コマンドを単一コマンドに区切り、その入出力を表示することで、初学者がコマンドの振舞いを把握し、修正すべき箇所の特定が容易になる。