1ZG-03
広狭域の点群データの重畳による自己位置推定に関する研究
近年,GNSSを用いて取得した位置情報が様々な分野で利活用されている.衛星電波の受信が困難な屋内環境を対象とした場合には,Wi-Fi測位,BLE測位や地磁気測位などの自己位置推定手法が提案されている.しかし,GNSSを使用しない手法では,計測環境下に機器を設置する手間や運用費が継続的に発生する場合や,環境条件の影響により安定した測位精度が得られない課題がある.そのため,LiDARを用いて計測地点からの相対的な自己位置の推定手法が提案されているが,地図上での絶対位置を推定できない.そこで,本研究では,SLAMにより生成した狭域の点群データと事前に広域を計測した点群データとを重畳することにより,自己位置を推定する手法を提案する.