遠隔会議システムで相手の顔を見ながらの会話が一般に広く普及した。しかしながら、現状の遠隔会議システムではカメラがディスプレイの上側に取り付けられているため相手の目を見ながらの会話が困難になっている。本研究では、ノートPCを想定してハーフミラーと鏡を用いて内蔵カメラの光軸を補正し、ディスプレイを見ている状態での光学的な視線の一致を目指す。光学的に視線を一致させることで意図的な視線外しにも対応できる。シミュレータ上で鏡の位置や角度、大きさを変えて視線を一致させることができるか検証した。その結果をもとにハーフミラーと鏡を用意し、実環境上にシミュレータと同様の状況を試作し、視線が一致することを確認した。