記憶媒体の大容量化に伴い，音声データを含む大量のデータ中から特定のシーンや単語をテキストクエリ（検索語）で検索する音声中の検索語検出の研究が活発に行われている．先行研究でサブワード間照合や状態間照合が提案されたが，検索精度の更なる向上を目指し，フレームレベルでの連続DP（Dynamic Programming）照合を行うことにより，先行研究よりも詳細な照合を行う次の2つの方式を提案する．連続DP時に使用する局所距離として事前に定めた状態間距離を用いる方式と音声データの事後確率に負の対数を取った距離を用いる方式を提案し，検索精度の最も高い方式を調査した．