情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

1E-04
鑑賞価値を有した画像への秘密分散法の提案
○公文裕太,山田隆行(高知高専)
画像の秘密分散法の1つに文字や画像が描かれた原画像を複数の画像に分散して,そのうち何枚か(または全部)を集めて重ね合わせることにより,隠されていた情報が視覚的に浮かびあがるという視覚復号型秘密分散法がある.
この方法では,分散された画像は,ランダムパターンまたは,原画像とは異なるパターンとなるように画素の配置を行う必要があるため,分散された画像の鑑賞的価値は低く,また,埋め込まれる情報も画像に限られてしまう.
本論文では,さまざまなデジタル秘密情報を分散することができ,かつ分散された各々の画像に鑑賞的価値を持たせた画像の秘密分散法を提案する.これにより,秘密情報の視認性と管理性の向上が期待できる.