情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日 情報処理学会 第84回全国大会 会期:2022年3月3日~5日

1E-03
DESにおけるS-boxの初期配置に関する考察
○山田隆行,小松健太(高知高専)
ブロック暗号においては,平文と暗号文の線形性を壊すために非線形関数が使用される.
これは,出力から単純な四則演算やシフトだけで逆関数を使って元のデータを簡単には計算できないようにするためである.
DESにおいては,6bit入力,4bit出力の8種類のS-boxを使用しているがその初期配置については,構成法が公開されていない.
本論文では,DESの初期値の配置について,設計方針に基づきS-boxの初期値が注意深く選ばれたものなのか初期配置とランダム配置,およびS-boxの出力の偏りが初期配置より小さくなるように配置によるS-boxにより作成した出力とを比較することで,統計的な観点から考察を行う.