情報処理学会第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催

New Normalにおける学会活動在り方デザイン

日時:3月19日(金)9:30-11:30

会場:第3イベント会場

【セッション概要】各種学会活動の在り方デザイン検討(afterコロナ,withコロナ)今回,新型コロナウイルス感染症の影響により,これまでの活動方法とは異なる方法での取り組みが進められている中で,今後の各種学会活動の在り方デザインについて議論する.

9:30-9:40 司会 NewNormalにおける学会活動在り方デザイン

本田 新九郎(NTT西日本 ビジネスデザイン部テックデザイン部門 部門長)

本田 新九郎

【討論概要】新型コロナウィルスの感染が日本国内に拡大し始めた2020年3月に開催された第82回情報処理学会全国大会では,数千人規模のイベントとしては学会の先駆けとして完全オンライン開催となりました.あれから1年が経ち,情報処理学会における研究会やシンポジウム,各支部におけるイベント,理事会や学会事務局の業務まで,学会活動の多くがオンラインで実施されるようになりました.社会全体が半ば強制的にオンライン化される中,学会に求められる役割,期待は益々高まっています.本パネル討論では,学会の実務を通じたNew Normalにおける活動状況を共有・分析するとともに,時代の要請に応えるための今後のありかたについて議論します.

【略歴】1998年慶應義塾大学大学院後期博士課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員(1997年-1999年).1999年NTT入社,高臨場感通信システムの研究開発に従事.NTT研究企画部門等を経て2019年より現職.グループウェアとネットワークサービス研究会運営委員(2014年-),DICOMO2019シンポジウム実行副委員長などを歴任.

9:40-10:00 講演(1) 第82回全国大会の緊急オンライン開催を振り返って

岡部 寿男(京都大学 学術情報メディアセンター 教授)

岡部 寿男

【講演概要】情報処理学会では,新型コロナウィルス感染症への対策として,第82回全国大会の現地開催を中止し,本会として初,我が国でも前例のなかった規模でのオンライン開催を行った.本発表では,急遽オンライン開催を決定した経緯と運営の考え方,当日の状況,反省点について報告する.

【略歴】1988年京都大学大学院工学研究科修士課程修了,京都大学博士(工学).2002年より現職.インターネット技術,並列・分散システムとアルゴリズム,ネットワークセキュリティなどの研究に従事.2018・2019年度本会副会長.第83回全国大会運営委員長として,急遽オンライン開催となった同大会の運営を指揮.

10:00-10:20 講演(2) FIT・全国大会でのNewNormalの取組み

長 健太(株式会社東芝 研究開発センター 知能化システム技術センター AI基盤技術開発部 部長)

長 健太

【講演概要】新型コロナウィルス感染症の拡大の影響を考慮し,情報処理学会全国大会,FIT(情報科学技術フォーラム)のオンライン開催が続いている.オンライン開催には場所の距離的な制約が無くより多くの方に参加いただけるというメリットがある反面,研究者間の対面でのコミュニケーションが行えないというデメリットも生じる.本講演では大会のオンライン開催で行ってきた施策や参加された方からの意見を紹介するとともに,オンライン開催で得られること,失われることが大会が提供すべき価値にどう影響するかを考え,New Normalにおける大会のあり方を考える.

【略歴】1997年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了.同年(株)東芝入社.エージェント技術,コンテクストアウェア技術,音声認識技術,AIシステム開発運用基盤技術の研究開発に従事.博士(工学).情報処理学会 事業担当理事.FIT2020プログラム委員会委員長.第83回全国大会運営委員会副委員長.FIT2021実行委員会委員長.

10:20-10:40 講演(3) 学会の研究会活動におけるNewNormalの取組み

西垣 正勝(静岡大学 創造科学技術大学院)

西垣 正勝

【講演概要】新型コロナウィルスが世の中を変えて1年が経過した.研究会やシンポジウムのオンラインイベントも回数を重ねる内に,開催者,発表者,参加者の内々に経験が蓄積されてきており,我々も次第に「慣れ」が生じてきた感がある.そして,オンラインイベントに対する慣れの蓄積と反比例する形で,「現在のオンラインイベントからはどうしても得られないもの」に対する欠乏感が高まってきている自分に気付く.今回の企画が,「研究発表」というコンテンツを具体的な題材として,フィジカルであるべき部分とサイバーによってサポートすべき部分のグッドバランスを議論する機会の一つとなれば幸いである.

【略歴】1995年静岡大学大学院博士課程修了.博士(工学).2010年より現職.情報セキュリティに関する研究に従事.本会調査研究担当理事,調査研究運営委員長,情報環境領域委員長.DICOMO2020プログラム委員長.

10:40-11:00 講演(4) 長期戦略の観点から

高橋 克巳(NTT)

高橋 克巳

【講演概要】情報処理学会では,本会の潜在的社会価値を再認識し,改めて成長戦略を描こうと考えている.この目標に向けて議論されている長期的な戦略について説明をし,学会の発展に関する建設的な意見を広く求める.

【略歴】1988年東京工業大学卒業,2006年東京大学大学院博士課程修了.1988年日本電信電話株式会社入社.NTTセキュアプラットフォーム研究所主席研究員.2011年 筑波大学客員教授.2012年総務省統計研修所客員研究官.当会では2010年情報規格調査会規格役員.2013年理事.2018年より長期戦略担当理事.論文賞(2000年,2011年).博士(情報理工学).

11:00-11:30 パネル討論 NewNormalにおける学会活動の振り返りと今後について

本田 新九郎(NTT西日本 ビジネスデザイン部テックデザイン部門 部門長)

本田 新九郎

【略歴】1998年慶應義塾大学大学院後期博士課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員(1997年-1999年).1999年NTT入社,高臨場感通信システムの研究開発に従事.NTT研究企画部門等を経て2019年より現職.グループウェアとネットワークサービス研究会運営委員(2014年-),DICOMO2019シンポジウム実行副委員長などを歴任.