本研究ではテキスト中の感情極性を反映した読み上げ表情生成を通じて，情報伝達をより効果的に行うためのヒューマン・エージェント・インタラクションの実現を目的としている.
我々は感情極性を反映した表情生成を行うモデルを提案し，生成表情点に対し，感性評価，および機械学習による評価を実施した．その結果，感情の付与は確認されたものの，インタラクションに影響を与えうる強い感情は付与されていない可能性が示唆された．
本発表では，感情のより強い表出が可能な新たな表情生成モデルを提案する．また，提案モデルの生成表情を既存手法の生成表情と比較し，表情生成性能の向上を検証する．