7ZC-06
食行動データベースを用いた口腔機能の分析と評価
摂食嚥下機能の低下は高齢者の健康寿命に大きく影響することが知られている。咀嚼能力の低下は様々な食品の摂取を困難にし、嚥下機能の低下は誤嚥性肺炎に繋がる。また口腔機能の低下は咀嚼機能不全や摂食嚥下障害に繋がり、全身的な健康を損なう。今回、若年者30名及び義歯装着高齢者20名を対象として口唇画像や咀嚼音・嚥下音を収集し、咀嚼位置や口腔機能評価を含む詳細な食行動データベースを構築した。分析の結果、摂食する食材や口腔機能低下度によって嚥下継続時間が増加することが分かった。また、高齢者は若年者に比べて咀嚼回数が増加すること、義歯装着なしの場合、食材によっては咀嚼回数が増加することなどが分かった。