情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催 情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催

7V-04
高密度無線LANにおけるプローブ情報の共有を用いたアクセスポイント選択方式
○猪野湧斗,木村成伴(筑波大)
同一のSSIDを持つ無線LAN AP (Access Point)が高密度に設置された環境では,接続可能な複数のAPから信号強度が最も強いものを選択するのが一般的だが,信号強度だけではAPの混雑状況は分からない.この問題を解決するため,著者らは,接続可能なAP全てにプローブし,それぞれの応答時間をある程度の期間観測することで,APが3台以上ある場合でも,適切なAPを選択する方式を提案した.しかし,複数の端末が同時に移動すると,それぞれが一斉にプローブするため,正しい応答時間が測定できない恐れがある.そこで本論文では,プローブ情報を端末間で共有することで,プローブによるオーバヘッドを削減する方式を提案する.そして,シミュレーション実験により,提案方式の有効性を確認する.