平成30年7月豪雨や令和元年台風19号では、広範囲で記録的な大雨となり、国土交通省所管のダムにおいて異常洪水時防災操作が実施された。長期の流入量予測やダム操作支援の技術があれば、異常洪水時防災操作を回避し、下流の水位を低減させることができた可能性がある。
そこで、ダム流入波形を表示し、操作シミュレーションを行うダム操作支援システムに、AIによる流入量予測モデルを実装したシステムを構築した。これにより、洪水時に高精度の洪水予測をもとにダムの操作判断支援、平常時には疑似洪水波形を用いた操作訓練を行うことが可能となった。