奈良県農業研究開発センターでは、奈良県の特産品である小ギクの品種改良を行っており、気象条件や耕作条件の違いによる成長のばらつきについての調査等も行っている。現在の取組として、一般の生産者や農協等と連携し、地域全体の出荷予測の自動化を目指すため、AIによる成長ステージの自動判定及び気象条件を加味した出荷時期予測の実現に向けてデータ収集を進めている。本稿では、ARマーカーを利用した蕾径のデータ収集方策を検討し、システム試作及び評価を行い計測作業の効率化と精度について確認したことを報告する。