リモートフォトプレチスモグラフィー(rPPG)は、血流による肌の色の変化を解析することで心拍数を推定する技術である。血流による色の変化は微細であり、さらにrPPGは身体的影響(呼吸、姿勢の調整)と環境的影響(照明、影)を受けやすいため、肌の色の変化にノイズが含まれてしまう。数多くの先行研究では、ROI内における色の変化を測定してきたが、身体的影響でROIに位置的な誤差が生じてしまう。そこで、肌ピクセルそれぞれをLucas-kanade法を用いて動的にトラッキングする手法を提案する。また肌ピクセルの中には、光や影に影響されているピクセルが複数存在するため、環境的影響のないピクセルを選択することで測定精度を向上した。