近年、商品レビューが消費者に重要視されており、レビュー文から、商品の特徴を表す属性とそれに対する意見の対を抽出する研究が行われている。対の候補の抽出に、事前に学習した辞書を使用した先行研究では、抽出における有効な手法としてトーナメントモデルを提案した。しかし、辞書の再現は容易ではない。本研究では、精度の向上と、対の候補が辞書により行われない場合でもトーナメントモデルの有効性を明らかにすることを目的に研究を行った。実験の結果、従来手法と比べ適合率は低下したが、候補の抽出に辞書を使用しない場合でもトーナメントモデルが有効な手法であることが示せた。