情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催 情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催

4ZC-06
環境と物質交換を行う膜による人工生命の進化と適応に関する研究
○鈴木遥介,長谷部浩二(筑波大)
人工生命は、コンピュータなどの人工物による生命現象のシミュレーションを通じて、さまざまな生命現象の仕組みを解明することを目的とした研究分野である。人工生命研究において注目される生命の特徴的な性質の一つに進化による環境への適応が挙げられる。現実の生命は物理法則の制約の基で環境に適応し発展してきた。特に生体内で起こる様々な活動は複数の化学反応による創発現象であると言える。そこで本研究では膜を介して環境と物質交換を行う生命を想定し、それらが体内の化学反応を制御して代謝や自己維持といった生命活動を作り出し、環境に適応する過程やその結果を観察することで、環境と生命の関係性を分析することを目的とする。