情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催 情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催

4Y-08
ビデオ透過型HMDにおける視覚特性に基づく透明物体表現法
○木村勇斗,木村朝子,柴田史久(立命館大)
透明物体は表面像や屈折像,反射像などの複数の像が混じり合って観察される.人間の網膜上には,注視する像に応じて水晶体調節による焦点ボケや,輻輳による両眼像のズレなどの視覚効果が発生する.しかし,AR用HMDを用いて,コンピュータグラフィクスとして単純に透明物体を計算し提示した場合,計算コストの問題やディスプレイの機構により,視覚効果が十分に再現されない.本研究では,AR用HMDの一方式であるビデオ透過型HMD用い,実物の視覚効果を疑似的に再現する.具体的には,ポリゴンベースの屈折計算と眼球モデルに従ったブラー処理を用いて網膜投影像を計算し,観察者の注視対象に応じて動的に視覚効果を提示する.