情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催 情報処理学会 第83回全国大会 会期:2021年3月18日~20日 会場:オンライン開催

4R-07
前件が偽の場合の条件文の確率判断
○吉沢栄貴,高橋達二(電機大)
「pならばq」といった条件文は、古典的二値論理学では実質含意(¬p ∨ q)と定義されているが、自然言語の条件文とは性質とは異なることが以前から示されていた。後に、推論心理学において条件文はP(q|p)という条件付き確率に整合的な論理的性質を持つことが確立され、前件pが偽の場合は条件文の真理値は真や偽ではない不定という値を取ることが明らかになりつつある。不定の値が確率値としてどのような値かの予想にJeffrey tableがあり、前件pが偽の場合の真理値がP(q|p)となる真理値表である。本研究はこの予想を基に前件pが偽の場合にP(q|p)となるか平叙的、反実的の2種の表現を用いて検証する。