4H-06
加速度センサの初期校正手法とその計測結果に対する一考察
MEMS技術の発展と進化は,情報システムに超小型化・超軽量のセンサで高頻度・高精度でのデータ計測を可能にした.加速度センサについて見ると,産業用ロボットなど機械システムにとどまらず,モバイル機器やドローンなど,様々な分野で応用利用が加速している.一方,精密かつ高度な測定を長時間継続する応用が増え,加速度センサのキャリブレーションが問題となりつつある.具体的には静止時に出力が0とならない,感度係数誤差により重力加速度が1Gとならない,また誤差蓄積により長時間計測に耐えられない,などが挙げられる.そこで本報告では,3軸加速度センサの初期校正手法について整理し,各手法の計測結果における損失について議論する.