4F-03
子ども中心主義のAI倫理ガイドラインに関する研究
人工知能(AI)は、世界を根本的に変え、現在および将来の世代の子供たちに影響を与えている。子どもたちは、既にAIテクノロジーとコミュニケーションしている。その一方で、AIはプライバシー、安全性、セキュリティなどのリスクも子どもたちにもたらしている。その様なAI利用から生ずる問題に対処するために、国際政策機関、政府、学術界、業界団体、企業等が、その開発・運用ガイドラインを設定している。しかし、現存するガイドラインは主に成人を対象としており、子どもたちを対象としたガイドラインは現時点においては皆無である。そこで、本研究では、国連の子ども条約を基に子ども中心主義によるAI倫理ガイドラインの構成要素を検討し、構造的にその妥当性を示すことを目指す。