2Y-05
光沢のある物体の再照明のための鏡面反射成分の補間
様々な照明条件で撮影した実写画像を組み合わせて新たな照明環境における画像を生成する技術は, 再照明と呼ばれる. 光沢のある物体の画像は, 一般に, 拡散反射成分と鏡面反射成分で構成される. 新たな照明環境における拡散反射成分が少数の実写画像の線型結合で生成できるのに対して, 鏡面反射成分の生成には密な光源方向で撮影した大量の実写画像や, 実写画像の非線形補間が必要になることが知られている. 本項では, 対数空間で線形補間を行う従来手法に, 平滑化と鮮鋭化を組み合わせることで, 疎な光源方向で撮影された画像からの鏡面反射成分の生成を実現する. 合成画像および実画像を用いた実験を行い, 提案手法の有効性を示す.