位置情報を提供する際には，ユーザの同意が必要である．従来研究では，ブロックチェーンを利用して契約と位置情報を管理する手法が提案されている．しかし，ブロックチェーンはデータの消去ができないことから，位置情報を書き込むことはプライバシーの侵害につながる可能性がある．そこで本提案では，位置情報を提供するための条件とその条件に対するユーザの同意をブロックチェーン上に書き込むことで契約を行い，ユーザはその条件に基づいて位置情報を直接利用者に提供する手法を提案する．位置情報を提供する際には暗号化するとともにデジタル署名を付加することで，本人確認とプライバシー保護を両立する．