超スマート社会の実現には，多様なサービスを高度に連携することが求められており，ユーザの需要と事業者からのサービス供給に関する情報を交換する仕組みとしてSynerexが提案されている．モビリティサービスにSynerexを導入したと想定すると，例えば混雑していないバスに乗りたいという需要が考えられる．その需要に対してどのバスに乗ればいいかを提示するためには，バス事業者がバス車内の混雑情報を供給する必要がある．本稿では，バス車内のカメラ映像から検出した乗客の顔画像を保存することなく，プライバシーに配慮した乗降客数データを収集するシステムの実装について述べる．